2021-01-01から1年間の記事一覧

映画『片袖の魚』を観た

東海林毅監督・脚本の短編映画『片袖の魚』を観た。これは覚書です。 映画の原作は文月悠光 『わたしたちの猫』より、同タイトルの詩。こちらで公開されている。 片袖の魚 | ナナロク社 実は私はこの映画を、いわゆる普通に「観たくて観る」映画体験とは異な…

性同一性障害の診断がおりた

深夜からひどく雨が降った初冬の朝に、セカンドの病院へ行きました。3回目の通院にして、これで最後。家を出る頃には晴れ。 雨による電車のダイヤ乱れで、予約時間を1、2分過ぎて病院に到着。待合室で待つこと40分。診察室に呼ばれる。感染症対策のビニール…

通院は順調です

梅雨の時期から開始したジェンダークリニックへの通院および婦人科での検査を経て、秋になり、「性同一性障害であると診断する」と記載された意見書を入手しました。 これはファーストオピニオン。約3ヶ月かかりました。今後、セカンドとして別のクリニック…

言葉が逃げていく

Q 私は私をきちんと語ろうとしない。こんなに自分自分自分な人間なのに。 A その通りだと思う。 Q 何が私を語りから遠ざけているのか。 A 否定される恐怖。他人から「こんな変なトランスがいる」と言われることが怖い。「そんなのはトランスじゃない」と言わ…

某月某日にっき

某月某日 買ったばかりの卵をパックごと階段の下に落として割った。壁が黄色く汚れた。参考写真を撮ればよかった。 某月某日 LINEのともだちをたくさんブロックした。 某月某日 この滴る汗は暑さのせいじゃない。 某月某日 子供が見ているときだけは、車が来…

暑さと怒りでめまいがする

さまざまな事象から目を背けて暮らしている、疲れるから、と少し前の日記に書いた。でもそれもできないくらい、事象の方が目をこじ開けて雪崩れ込んでくる。内心激怒しつつ諸々を押し殺し、せめて寝て食べて平穏な日常生活を送ろうと努めた結果、こめかみに…

変えたいなぁ(ジェンダークリニック通院 1・2回目)

ジェンダークリニックへの通院を再開、というか、0から始めた。 初回の診察で、4年前の初診の記録をベースに改めて、二言三言、話す。そうと決まれば話は早くて、未定とは言え先々のホルモン治療の可能性も見据えてガイドラインに沿う方針を確認し、その日の…

曖昧でいることが明確なのに、この世は曖昧さを明確に許さない

私の生きる形とこの世について。 トランジションについて再度考え始めた理由としては、QOLを検討してもいいと思えるくらいに精神が元気になったから、というのがあると思う。元気になったっていうのは、もちろん元気もりもりなんかではないんだけど、希死念…

動ける時間が限られている

エネルギーがない。前よりは少し体力もついて週5日は働けるようになった(以前は週3日の時短勤務で寝込んでいた)が、それでも週末は横になっている時間がかなり長い。昼も夜も寝る。過眠なんじゃないかと思うけど、疲れてるだけかもしれない。 ニュースを見…

求ム、心地好い形

4年ぶり2度目のジェンダークリニック通いをしようと思っている。胸オペしたくて。4年前よりも自分がありたい身体を思い描けるようになったことと、それを実行できる環境にいることが動機。 以前はどんなに丁寧に尋ねられても「どんな姿でいたら心地好い?」…