求ム、心地好い形

4年ぶり2度目のジェンダークリニック通いをしようと思っている。胸オペしたくて。4年前よりも自分がありたい身体を思い描けるようになったことと、それを実行できる環境にいることが動機。

以前はどんなに丁寧に尋ねられても「どんな姿でいたら心地好い?」という質問に答えられなかった。いや答えてたんだけど、「どうせ無理」という気持ちが勝ってむにゃむにゃ歯切れが悪かった。言語化できない悔しさともどかしさに自分自身が耐えられず、焦って妙な行動も起こし、さらに抑うつも今より全くひどかった。結局、通院をやめてしまった。自分の身体も放り投げて考えも深めず遁走して、宙ぶらりんのまま4年が経った。

 

ここしばらく、精神の病状は比較的安定している。少なくともどん底ではない。

それと同時に、というかその理由として、髪を伸ばしてパーマして刈り上げたり、筋トレをしたり、本当にちょっとしたことだけど、自分が楽にいられる形におさまろうと試行錯誤しているというのがある。自分が思う自分の形に近づくと、すごくしっくりくる。たったそれだけで。驚く。

あのー、あれ、よくある(あるのか?)メガネ取って変身して「これが私…?」っていうんじゃなくて、「あーなんだ、これが私だったんじゃん!」みたいな。

その「たったそれだけ」を見つけてやってみるまでのハードルがべらぼうに高いんだけどね。

 

いろいろ試す中で、やっぱりこの身体そのものには折り合いがつかないな、と思った。はっきりと。

本当はもうずっとそうだったのかもしれない。でもいかんせん向き合うことを避けてガン無視してきたので。今は、ここまでクリアになったのは初めてってくらい、明瞭な気持ちでいる。

医療に対して思うところもいろいろあるけど、今回はそれも含めて言語化していきたい。

身体は逃げないし、身体からは逃げられない、どうせ。残念ながら。だったら焦る必要はない。

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