日記(不調、料理、犬)

・映画「M3GAN」を観た。友人とPrime Videoで同時視聴。噂に違わぬゲイムービーだと思った。ちょうど視聴の数日前に「M3GAN 2.0」の製作が発表されていて、日本公開は2025年末ぐらいか。でも続編とかって、ああでもないこうでもないと予想してるときが一番楽しかったりする。

・日常生活で男性扱いされるようになって、ふと自分の状態がゲイに「なっている」ことに気づく。ひとくくりにトランスだとかうっかりシスヘテロ男性だとか見なされるよりも一層自分ではない。こんな単語を見かけた。

ずっと、相手によって自分のあり方が勝手に変えられていく感じがする。こちらからは何も変えてないのに…? いや変えたわ、めっちゃ変わったじゃん。でも変わってないんだよ。

職場のエレベーターで男性社員の後頭部を見ながらぼーっと考えていた、この人と自分が同性とは思えないなあ、でも女性やってたときも女性のことを同性と思ってなかったなあ、そのときの感覚と差はないかも。でも傍から見たら男性に同化してる今のほうが、女性に同化しきれてなかった昔より浮いてないはず。それぞれの性別に期待される姿からどれほど逸脱しているか。その期待される姿の幅は同じではない。

私は自意識過剰な自覚がある。言い訳させてほしい。他者の目にどう映るか、どう装ってどう振る舞えばどういう印象を与えるのか、意識せずにはいられないんだ。

・毎日、人と接したくない気持ちを新たにしている。出勤したくない。習い事の集まりにももう行かないと思う。本当に苦手だ。診察時にでも医者に伝えたら社交不安とか全般性不安とか言われそうだけど、病ではなく、そういうものとして付き合っていったほうが幸せな気がする。(ずっとこんなふうに緊張して自他の一挙手一投足にビクついていたらそれは疲れて当然だ、と、たった今、思った。)

・いつもの公園に犬がいっぱいいて喜んだのもつかの間、犬がたくさんいるところには人間もたくさんいる事実にぶち当たってしまい、しおれた。

・週末、床屋に行ったら隣の客が芸能人の性加害の話をしていた。その人はずっと楽しそうで、理容師も笑顔で相槌を打っていて、私はひたすらいやだった。その場に男性しかいないと思うからそういう態度なんだろうか。それともいつでもその調子で、笑いが取れる鉄板ネタだと思っているのだろうか。その後も良いことがない日だった。歩道に立ち尽くして一瞬泣いた。でも涙も出づらくてどうにもならない。ケンタッキーフライドチキンを買って帰った。パンとポテトサラダとレタスを買い足して腹いっぱい食べた。

・献立を立てるのに慣れてきた。家にある食材の把握と、食事以外の時間に食事について考えることが重要だとわかった。常に食事に脳のリソースを割かれているようで楽しくはない。でもおいしくきれいにできると嬉しい。マイブームは根菜スライスを電子レンジで乾かして作るチップス。サツマイモとジャガイモがよい。

・犬が愛しい。馬も好き。犬になりたいけど馬にはなりたいと思わないのはなんでだろう。そういうことばかり考えていたら、近所の商店街で馬の写真を見て「あ、いぬ」と口走ってしまった。犬=馬=好ましいものの同義語だと思う。

ヤマガラを覚えた。鳥類図鑑がほしい。