日記(過去の捏造など)

・きょう人と話しているときに、ちょっとミスった。やったことのあるバイトの服装規定ってどんなのがあった? というテーマだった。なんの気なく「自分のバイトではスカートとかアクセサリーはだめでしたね」的なことを答えてから、それって男性としてバイトしてたらあんまり出ない内容だ…と気づいた。ただ、勉強中の手話でしゃべっていたので表現するのにいっぱいいっぱいで、そこまで頭が回らなかった。

先日は職場で過去を捏造した。雑談で「合唱コンの練習は男子と女子でやる気がちがった」「はりきった女子に、ちょっと男子!ちゃんとやって!って言われるよね」的な、どうでもいい、業務の息抜きのおしゃべりだった。私はかつて男子学生だった人間として扱われて、少しむずむずした。自分でないものにチューニングする点では、女性をよそおう感覚と共通してはいる。「永遠にトランスジェンダー」ってこういうことかな。

・自分が身につけてきたふるまいは「女性的」で、それを手放したほうがよさそうな場面がある。ずっと女性たちとの距離が近く、過剰適応の結果なのか知らないが私のコミュニケーション方法はかなり「女性的」だ。話題の選定とか、気遣いのやり方とか、しぐさとかいろいろ。でも男性とみなされたとき、相手の心の開き方が全く違う。私自身は変わっていないつもりでいるけど傍目にはもうだいたい男性なのだった。相手を害したくないから気をつけたい。では男性同士のコミュニケーションは? こちらは学習機会が少なくて苦戦している。積極的に(シスヘテロ)男性に擬態しようとも思わないが、極力、無害な存在になりたい。上書きの難しさがある。

・セクハラされていない。会話で求められているリアクションが違う。語弊があるけど、今そう感じるので書いておく。自分が普段いるコミュニティとも関係していると思うけど。クソな実験か?

・低い声が出るときの喉の振動が新鮮で楽しい。

・友人から連絡があり、急遽、先週会った別の友人と3人で会うことになった。その人とは数年越しに会う。名前を変えたことは伝えてあるが少し不安。

・右下の親知らずが生えてきてしまった。前に歯医者で「根っこが神経に触れているから大病院で抜歯しろ」と言われていた。保険証の切り替えが済んでから抜こうと思っていたのに、間に合わないかもしれない。いやだぁ。保険証というのは、戸籍の性別を変更するから保険証も新しくなるという意味です。

・家事の合間に「ブラッシュアップライフ」と「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」を雑に観ている。両方30代女性のタイムループものだ。30代女性主人公といえば、2016年版「ゴーストバスターズ」を再生したら、えっ、こんなだっけ…?って悪い意味で引いてしまって途中でやめた。当時、池袋新文芸坐で観たときは割と楽しんだ記憶がある。感覚のアップデートだと思いたい。

・夜まで仕事で、終了後も気分が落ち着かない。近所の公園のベンチでぼーっとした。また公園。最近改築されて、地面は全面弾力のあるラバー素材で、チャイルドシートみたいな作りのブランコがある。植物は生えていない。