日記(散歩、最近読んでいる本など)

・今日は昼休みが長めに取れたので、職場近くの公園のベンチで昼食を食べた。風が強く、コンビニであたためてもらった豚汁の粗熱がとれる。巻き上げられた砂埃が降り掛かって黒コショウみたいな見た目だわ、と思いながら食べた。上空で1羽のカラスが同じくらいの体長の真っ白な鳥をしつこく追い回していた。仕事終わりにも同じ公園に寄って、ツグミハクセキレイキジバトとドバトを見比べた。人が通らない場所で微生物が分解した落ち葉が葉脈のレースを作っていた。枝から離れて時間を経た葉の質感は、岩絵の具のそれだと思う。胡粉の感じがする。芽吹きは透明水彩っぽい。

・先日、15年来の友人と飲みに行った。飲酒のペースと真面目さと不真面目さの塩梅が近い。年に1〜2回会って、自分が過去から連続した人間であることを確認する。

・五月あかり、周司あきら『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』を読み始めた。今までになったことのない感情になっている。読み終えたらちゃんと感想を書きたいけど、数行読む間にあれもこれも頭に思い浮かんで、その全てを取りこぼさずに表出するのが難しい。とにかくお二人に、書いてくれてありがとうと伝えたい。

www.akashi.co.jp

刊行されてすぐに買ったまま読み進められずにいた周司あきら『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』も開いてみたら、読めた。今の私は読めるようになっていた。これは、書籍を手にしたあとに自分が「なりゆき上」男性として扱われるようになっていったことと、絶対に、関係がある。

www.otsukishoten.co.jp

・「トランス35歳寿命説」を当然だと思ってたから、30代半ばになる自分(たち)がいま生きていてしかも未来が存在するらしいことに呆然とする。するよね、という話を人とした。

・精神の状態はあまりよくない。自分でもびっくりするくらい、些事から何から全てに緊張しつづけて疲弊している。公園をひとりで散歩すると気が休まるから、機会を増やそうと思う。