暑さと怒りでめまいがする

さまざまな事象から目を背けて暮らしている、疲れるから、と少し前の日記に書いた。でもそれもできないくらい、事象の方が目をこじ開けて雪崩れ込んでくる。内心激怒しつつ諸々を押し殺し、せめて寝て食べて平穏な日常生活を送ろうと努めた結果、こめかみに熱く濃く血液が流れるのを感じる。「嫌なら見なければいい」という決まり文句、いま言えるもんなら言ってみろよ。テレビやSNSはおろか、通勤の駅も電車も動画配信サイトの広告も職場も職場での会話も全部!

不安やら何やら口にしてた勢はどんな気持ちでテレビ見ながら実況してるの?反対する連中の声は翼賛の尻馬に乗るような言葉遊び。

爆発しそうだ。

いっそ怒りで体が破裂して、その血で全てを押し流せたらいいのに。塗りつぶしてなかったことにできたらいいのに。それはこの世の空気に触れて酸化して、どす黒い怒りの色だ。

 

昼間ひとりで外を歩いたら、生まれて初めて蝉時雨が心地よいと思った。私には意味が読み取れない声のかたまりとそれを発する生き物たちは、悪しき世界なんぞとは更々無縁なようで、ひたすら羨ましかった。

 

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